私の心の1番綺麗なところに
第29章 曇り心
7日目から10日目。
次第に、彼がいなくても平気だという
気持ちが強くなった。
だって、連絡がこなくても
私はなんとかやれている。
だんだん、平気になってきた。
むしろ、変な気を使わずにいられて
ラクかもしれない。
そんな思いが、
7日目、8日目…と
日が経つほどに強くなった。
あの男から解放されたい。
もう戻らなくていい。
思い出?そんなのどうでもいい。
むしろ早く思い出にしたい。
苦い思い出になるだろうけれど。
ヘタに彼から連絡がきたら
またややこしいことになる。
じゃあ、私から別れようと言おう。
早く別れたい。
こんな気持ちになるなんて、
10日前は思ってもみなかった。
彼にメールを送った。
「連絡待ってると言ったのに
連絡してごめん。
色々考えたけど、
お互いのために別れた方が良いと
思うので別れてください。」