私の心の1番綺麗なところに
第30章 晴れやかなこころ
金曜日の夜。
翔にメールを送った。
「荷物いつ取りに来る?
来ないなら必要なのもあるだろうし
着払いで送ってもいい?」
すると、やっと返信が来た。
「ごめん、明日の夜取りに行く。」
「じゃあ22:30頃に私の住んでる
ところの最寄駅で。」
部屋には入ってほしくなったし
だらだらと座って
無駄話もしたくなかった。
早く渡して終わらせたかった。
「夜はどこか行ってる?」
「うん、友達とごはんに行ってる。」
「車で迎えに行こうか?」
フン、と鼻で笑ってしまった。
なに今さら優しくしてるの。
そんなの、遅い。
それは別れる前に、
私が冷める前に、
してほしかった。
そんな優しさを出されたところで、
あぁ私に未練があるんだなとしか思えない。
こんな優しい部分もあるんだから…と
見直す気にもならない。
あなたへの好きな気持ちは
堕ちるところまで堕ちた。