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私の心の1番綺麗なところに

第30章 晴れやかなこころ



私も部屋に戻り、
煮え切らない思いでいる彼に
メールを送った。



「今までありがとうね。
気をつけて帰って。」






返事はこないだろう。



そう思っていたが、


数分で返事がきた。



「ありがとう。
幸せを願ってる。」

「うん。私も願ってる。」

「しんみりするから、この流れは
もうやめよう。
詰めてくれた荷物の中にお前の
飲み終わったペットボトル入ってたよ。
ゴミ入れんなよ…」

「あ、ごめん!
私に行く前にゴミ捨て場で
ペットボトル捨てようと思って
袋の中入れたままにしちゃった!
まあ、最後の思い出だと思って…」





不思議。




もう彼に対して
何も思わないから
スラスラと返事を送ることができる。




もう、気を使う必要がないから。

どう思われても、
二度と会わないから。




自然と返事ができる…




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