私の心の1番綺麗なところに
第5章 愛おしい時間
家電量販店を出てまた少し歩くと、
雑貨屋さんがあった。
可愛いもの、オシャレなものがいっぱいで、
思わず「入っていい?」って聞いた。
店内をまわっていたら
木製の置き時計が目に入った。
そういえば、春から一人暮らしするのに
時計買ってなかったな…
なんて考えていると、
「いいじゃん、それ。」
と、隆太が言った。
「可愛いよね。」
「せっかくここまで来たんだし、
買っとけば?」
たしかに、はるばるここまで来たのに
何もないのはなあ…
「うん、じゃあ買ってくるね。」
と、私は木製の置き時計を手に
レジへ向かった。
そのお店は袋もオシャレで。
自分が少し、大人になった気がした。
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