私の心の1番綺麗なところに
第32章 恋と呼べそうで呼べないもの
それは、同じ大学の
1回生の頃から知っている、
私の数少ない男友達だった。
共通のバンドが好きなこともあって
一時期はカラオケに行ったり
お茶にも行ったりしたけれど、
特に恋愛対象として見たことはなかった。
3回生あたりから、
なんとなく会わなくなって
連絡も取らなくなった人。
一緒にいて楽しくて
素で話せた人でもある。
そういえば、優貴と付き合っていた頃
ほぼ関係も終わりかけな時に
彼と会ってお茶をした。
その時に私が優貴のことを話すと
「だいぶ冷めてるな」
と言われたことを覚えている。
一方彼は
新しい彼女ができたと幸せそうに話して
私の状況と正反対だなあと思った。
それを最後に
彼とはなんとなく会わなくなった。