私の心の1番綺麗なところに
第5章 愛おしい時間
電車に乗ってなんとか座れた。
座ったときに、強くなる、シタの感覚。
まだ、彼のアレが入ったときの
感覚が残ってる。
違和感…だけど、
これは私が、処女ではなくなった証。
そう思うと愛おしくなった。
携帯を見ると、隆太からメールが届いていた。
『今日は来てくれてありがとう!
気をつけて帰ってね。』
連絡して、って言ってきたくせに
連絡してくれた。
嬉しかった。
彼に捨てられなかったと思うと。
連絡して、と言ってくれるだけで
実際彼から連絡がきただけで。
幸せだった。
小さいけれど、幸せだった。