私の心の1番綺麗なところに
第34章 虚意(コイ)
12月30日。
普段通り、何気ない連絡の中で、
私は陽佑に告白した。
衝動的なものだった。
この気持ちのまま、
新しい年を迎えることが嫌だったから
早くハッキリさせたかった。
今思えば、
こんなに慌てなくても
ゆっくり時間をかけても
よかったのにと思えるけれど…
いきなりの告白に、陽佑は驚いていた。
「明日のお昼に電話したい」と
言われたけれど
期待してしまうのも
大晦日に失恋するのも
なんだか嫌で。
「ダメならハッキリ言って。」
と、お願いした。