テキストサイズ

溺れて愛して伝えたい

第1章 事の発端

このまま、好きという気持ちを諦めようと思っていた矢先のこと。


居酒屋に呼び出されて行ってみると、そこには生気が失われたような顔をした悠馬がいた。


話を聞くと、彼女と喧嘩し、結局別れてしまったらしいのだ。


どちらかといえば、嬉しいと思ってしまう自分がいたが、まさかそれを素直に言うわけにもいかない。


どう声をかけたらいいか迷っていると、フッと悠馬が呟いた。


「瑠奈を彼女にしていればよかったな……」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ