暗闇の中の一等星
第5章 いつかの涙は笑顔に繋がる―母親の記憶リメイク―
それからの毎日は喧嘩こそあったにしろ、キラキラと輝いている。
母が父と出会った十八歳の年に、母にとっての父に出逢えた。結婚の約束もした。薬指に光るそのリングは永遠の証。
彼に母親のことを話すと、
「由良は悪くないよ。もう自分を責めるのは辞めよう。お母さんはそんなことを望んでない。由良が心からの笑顔で幸せになることを願っていると思うよ」
そう言ってくれた。私の七年間の肩の荷がスゥッと下りた。母が亡くなって七年目の命日。私は彼と母のお墓参りに行った。
“お母さん、私はこの人と幸せになります。ずっと見守っていて下さい。ずっと大好きです。いつもありがとう”
手を合わせて、心で伝えたよ。私はもう一人で背負いこまない。悲しみも喜びも半分個。彼とそう約束したから。幸せになると誓ったから。だから、私はこれからも文章を書いて、写真撮影をしてもらって、生きた証を残していく。たくさんの欠片を残して、最後に集まった時、一つの心が出来上がるように。だから、これからも私は父と彼と支えてくれる全ての人と共に生きていくことだろう――。
End
母が父と出会った十八歳の年に、母にとっての父に出逢えた。結婚の約束もした。薬指に光るそのリングは永遠の証。
彼に母親のことを話すと、
「由良は悪くないよ。もう自分を責めるのは辞めよう。お母さんはそんなことを望んでない。由良が心からの笑顔で幸せになることを願っていると思うよ」
そう言ってくれた。私の七年間の肩の荷がスゥッと下りた。母が亡くなって七年目の命日。私は彼と母のお墓参りに行った。
“お母さん、私はこの人と幸せになります。ずっと見守っていて下さい。ずっと大好きです。いつもありがとう”
手を合わせて、心で伝えたよ。私はもう一人で背負いこまない。悲しみも喜びも半分個。彼とそう約束したから。幸せになると誓ったから。だから、私はこれからも文章を書いて、写真撮影をしてもらって、生きた証を残していく。たくさんの欠片を残して、最後に集まった時、一つの心が出来上がるように。だから、これからも私は父と彼と支えてくれる全ての人と共に生きていくことだろう――。
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