テキストサイズ

Sweet love story~君に捧げる詩~

第12章 2008 Spring LIVE

3月16日、ライブ当日。私達は2008 Spring LIVEに出演バンドとして来ている。

私の初舞台。緊張する。歌うのは『チェリッシュ』のみである。

Dream kissは3バン目。2バンドはV系のコピーでやっている。オリジナルのみのDream kissで観客は盛り上がるか?心配だった。



そんなことを考えていると私達の番だ。

私は歌う曲じゃない為、舞台袖にいるが音は聞こえるし見える。

「こんばんわ!!Dream kissです!!最初の曲、Dream kiss」
大輔がそう言うと緩やかなメロディーが始まった。

『~♪あの日 冬の公園で
2人の未来話したこと覚えてる?~♪』

大輔が歌う。

サビ……苺が入る。

『『♪♪~ねぇどうして?
今さら思い出せるのかな?
僕は君に裏切られんだよ
なのに何でかな?
僕は今でも君を愛してる~♪♪』』

ヤバい感動した。また泣きそう。私は必死にこらえた。

『~♪まるで夢だった
このまま覚めないで
本気で思った
あの日のことを僕はこう呼ぶ
Dream kiss~♪♪』

見事大輔が決めた。

〈<ワァァァッ!!大輔ぇ~!!!悠~♪苺ちゃーん。琉依ーっ!!優美ィ。彬ァァッ~!!奏華~>〉

凄い歓声に名前を呼ぶ声。意外にDream kiss目当てで来てる人も多いのだろうか?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ