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Sweet love story~君に捧げる詩~

第12章 2008 Spring LIVE

「んじゃメンバー紹介しますっ!!」

大輔がそう言ったのを聞くと私は舞台袖から出た。

大輔がメンバー紹介をしていく。

そして……

「新しく入った、新メンバーの由璃ちゃん!!」

私が紹介された。

私は、ペコリと頭を下げた。

〈<ワァァァ!!由璃ちゃん>〉

いきなりの歓声。大輔が紹介したからだろうか?

「で、今日は新曲を大放出。ってことで次の曲に行くぜ!!『帰り道』苺が歌う」

大輔がそう言うと私と大輔は舞台袖に行く。

『~♪あなたに届いてるかな?


あの日 夕暮れの帰り道
誓った思いただ一つ~~♪♪』

苺のソロを初めて聞いたが綺麗な声はまさに歌姫そのものだ。

『~♪♪願いはそっと空に呟いた
まるで夢を見てるみたいで
ずっとこんな夢が続けばいいのに
本気でそう思った
~♪』

サビ……切なげに高らかに歌う。いつもの子供のような苺ではない。とても大人っぽい。

『~♪あの日 夕暮れの帰り道
誓った たった一つの思い
あなたに届いてるかな?
~♪♪』

苺は見事に歌い切った。観客には泣いてるものもいた。

自分も泣きそうになったがまた必死にこらえた。

大輔と私は苺が歌い切ったのを見ると舞台に戻る。

「2曲目。帰り道は作詞、苺。作曲、悠&優美だ」

大輔が言った。

〈<苺ちゃぁぁん。悠~優美>〉

涙声の歓声。

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