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私ね先生が好きになっちゃったみたいなの

第4章 誤解

私も教室に戻ろうとして屋上を出た。


「赤坂さん。」


桃井先生だ。


「な、なんですか?」


カツカツとヒールを鳴らしながら私の方へ近づいてきた。


「今日ね、大久保先生をランチに誘ったの。」


「そうなんですか・・・。」


「でね、用事があるって断られたのよ。」


このじれったい喋りどうにかならないものか・・・。


「私、悪いとは思ったんだけど大久保先生を尾行しちゃった。」


桃井先生はニコっと笑うと急に無表情になった。


「見つけた。」

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