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私ね先生が好きになっちゃったみたいなの

第4章 誤解

「ほ、ほら送ってあげるから、ね?」


あーちゃんは私の手を繋いで家まで送ってくれた。


「大丈夫?一人で。」


「う、うん・・・。」


目はマスカラが滲んで凄い顔になってると思う。


「ちーちゃん。」


「な、何?」


「また着替えて戻ってきてもいい?」


私は首を横に振った。


華にバレたらまずいよ。


「じゃー俺のワガママ。戻ってくるね。じゃーね。」


「待って、あーちゃん。駄目。」


もう遅かった。


すでにあーちゃんはいなかった。


ホント足速いんだから。

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