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私ね先生が好きになっちゃったみたいなの

第5章 中途半端

あーちゃんは私の頬に手をのせた。


「知子・・・。」


「あ、あーちゃん・・・。」


「ずっとそう呼びたかった、お前の事。」


あーちゃんはそういうとゆっくりと私にキスをした。


「知子、俺はお前を泣かせないよ。」


こんな優しい顔のあーちゃん初めてだった。


「な、なんか恥ずかしい・・・。」


「アイツに何されたら知らないけど・・・アイツが千瀬を捨てたんなら・・・。」


「あーちゃん‥。」


今までたくさん怒らせたんだし、きっと先生は私みたいな子供どうでもイイって思ってるよ・・・。


まだ私は先生が好き。

 
だけど今は優しくしてくれるあーちゃんに心が傾きかけた。

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