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私と彼の関係

第2章 はじまり

[女の子side]


-9月1日(月)

ガラッ

「あっ!美玲(ミレイ)おはよー!!」

「久々~!元気にしてた?」

「美玲~夏休み終わっちゃったよ...足りないよ...」

夏休みが終わり今日からまた学校が始まる。

私が教室のドアを開けると何人かが話しかけてきた。

「やっほ~!おひさ~!元気元気!!みんな夏休み何してたの~??」

笑顔を貼り付けて、ワントーン高い声を出す自分。

「うちは~海でしょ?夏祭りでしょ?あとは~...」

「ねー聞いてー美玲!彼氏がさー...」

「あー美玲じゃん!おはおは!」

私の質問に答える友だちに、また教室に入ってきた友達が加わる。

いつのまにか私の周りには9人くらいの人がいた。

はぁ...もうだるいんだが....

女子ってなんでこんなにしゃべりたがるわけ?私には理解できない。そもそもそんなに話すことないし、

というか、理解できない続きで思うことがあるのだけど、
なんで私ってそこそこ友達多いの?

あ、これ喧嘩売ってるわけじゃないから。マジのやつだから。

だって考えて?私そんなに、というかほとんど自分のこと話さないじゃん?って知らないか、話さないの。そう、それでね、ニコニコしてみんなの話聞いてね、ちょーっとツッコんだりしてね終了ですよ。

そんな奴がクラスの9割の人と喋ったことがあって、しかもそのほとんどが友達という実態。いかがなものかと思いますよ、私は。

そもそも私は人が嫌いなんですよ、あ、❝苦手❞じゃなくて❝嫌い❞ね。そんな奴がクラスの中心とまではいかないけど、友達に囲まれる毎日。

あ、今、羨ましい。なに贅沢なこと言ってんのって思ったでしょ。違うから。私人が嫌いなんだよ?人嫌いが毎日人に囲まれるんだよ?かなりしんどいから。

というか、人数が多いってことはそれほどまた、ゴタゴタも多いってことだからもう最悪よね。

私的にはもうぼっちでも良かったんだよ。でも体育とかさ色々グループ分けとかあるじゃん?それを考えて何人か作ろうと、適当に愛想良くしてたらいつの間にかこうなったよね。

ここまできたら次、離れた方が面倒臭くなるから毎日笑顔貼り付けてるんだけど。

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