私と彼の関係
第2章 はじまり
なのに…
ガシッ
数歩足を進めたとき、後ろから腕を掴まれた。
「なに?まだなんか用?」
私は振り返り、腕を掴んでる深見くんに言った。
「…」
深見くんが少し視線を下げているため、私と目は合わない。
引き止めたものの…どうしようか
そんな心の声が聞こえてきそう。
「ねぇ何も無いなら離してくれない?というか、離して」
私の腕を掴んでいる深見くんの手を剥がそうとした。
その時
「なる」
深見くんが私に目を向けて言った。
「何に?」
「藤崎がヤリたくなったら援交相手の代わりになる。ヤる以外にも今日みたいに付き合うし、俺からも誘う。」
「それって付き合うってこと?」
「違う。別に俺を好きにならなくていいし、いいように使えるやつ、くらいに思えばいい。
俺から誘っても気分乗らなかったら付き合わなくてもいいし。
本物の愛なんて要らないんだろ?藤崎にとって悪い話じゃないだろ」
「私、誰かと重ねられながら深見くんとヤるの?」
「別に常日頃、重ねてる訳じゃない。たまにふと重なって思い出すだけだ。
それに、藤崎は欲求満たせればいいんじゃないのか?
それとも何?やっぱ愛を求めてたのか?」
最後にクスッと笑った深見くん。
腹立つ。
さらっと重ねてたこと認めて、挑発してくるとか余裕か。
しかもまた言い返せないから腹立つ。
「ヤらずに、ヤること以外の男の価値教えるんじゃなかったの?」
フンと笑って言った。
最後の悪あがき。
「別にヤるだけの関係って訳でもねーし。ヤる以外のところで教えるつもりだけど?」
こいつ…。
「……はぁ…この関係が面倒くさいって思ったら解消する。それでいいなら。」
ため息をつきながら渋々OKした。
だって、言い返す言葉も見つからないし、承諾しないと腕も離して貰えなさそうだし……
深見くんって思ってたより、しつこい人。
「分かった。これで決まりだな。とりあえずLINE教えて」
「分かった」
私はこの後深見くんとLINEを交換して、お互いそれぞれの家へと帰り…
私と彼との不思議な関係が始まった。
ガシッ
数歩足を進めたとき、後ろから腕を掴まれた。
「なに?まだなんか用?」
私は振り返り、腕を掴んでる深見くんに言った。
「…」
深見くんが少し視線を下げているため、私と目は合わない。
引き止めたものの…どうしようか
そんな心の声が聞こえてきそう。
「ねぇ何も無いなら離してくれない?というか、離して」
私の腕を掴んでいる深見くんの手を剥がそうとした。
その時
「なる」
深見くんが私に目を向けて言った。
「何に?」
「藤崎がヤリたくなったら援交相手の代わりになる。ヤる以外にも今日みたいに付き合うし、俺からも誘う。」
「それって付き合うってこと?」
「違う。別に俺を好きにならなくていいし、いいように使えるやつ、くらいに思えばいい。
俺から誘っても気分乗らなかったら付き合わなくてもいいし。
本物の愛なんて要らないんだろ?藤崎にとって悪い話じゃないだろ」
「私、誰かと重ねられながら深見くんとヤるの?」
「別に常日頃、重ねてる訳じゃない。たまにふと重なって思い出すだけだ。
それに、藤崎は欲求満たせればいいんじゃないのか?
それとも何?やっぱ愛を求めてたのか?」
最後にクスッと笑った深見くん。
腹立つ。
さらっと重ねてたこと認めて、挑発してくるとか余裕か。
しかもまた言い返せないから腹立つ。
「ヤらずに、ヤること以外の男の価値教えるんじゃなかったの?」
フンと笑って言った。
最後の悪あがき。
「別にヤるだけの関係って訳でもねーし。ヤる以外のところで教えるつもりだけど?」
こいつ…。
「……はぁ…この関係が面倒くさいって思ったら解消する。それでいいなら。」
ため息をつきながら渋々OKした。
だって、言い返す言葉も見つからないし、承諾しないと腕も離して貰えなさそうだし……
深見くんって思ってたより、しつこい人。
「分かった。これで決まりだな。とりあえずLINE教えて」
「分かった」
私はこの後深見くんとLINEを交換して、お互いそれぞれの家へと帰り…
私と彼との不思議な関係が始まった。