君とずっと
第3章 出会い
〔昼休み〕
《ガラッ》
「失礼しました」
(やっぱりテストのことだったか……。24点はさすがに怒られるか〜)
私が角を曲がろうとしたそのとき
《ドンッ》
人にぶつかってしまった
しかもさっき先生に渡された配布物も廊下に散らばってしまった
「あ、ゴメン」
そう言ってぶつかってしまった人は配布物を拾ってくれた
「あ、いえ、大丈夫です。私も少しぼーっとしてましたから」
「そっか。はい、これで全部だと思う」
ぶつかってしまった人が拾ってくれた配布物を受けとった
その時初めて私はその人の顔をみた
「うそ……」
「どうかしたか?」
「な、な、な、なんでもありません!ありがとうございました!!」
「なんだあいつ、おもしれー」
その人は雛の走って行った方をじっと見つめて言った
「……どっかで…見たことある気がする」