君とずっと
第7章 本命
「それでは会長、よろしくお願いします」
秘書が下がり、会長が教壇に上がった
「皆さん、今日はお集まりいただきありがとうございます、今から話すことは検討に検討を重ねた結果でございます」
「ゆうかさん、皆さんにプリントをお配りして」
配られたプリントを見て、全員がざわつき始めた
雛と絢音もプリントを見た
“健様ファンクラブの掟”
と、一番上書いてあり、その下に3つ掟があった
第一条 健様の幸せを守ること
健様が喜ぶなら、プレゼントなどもよい
健様が楽しそうなら女の排除は禁止
第二条 デートや二人きりも原則OK
健様に許可してもらうこと
他の人が二人きりでも色々言わない
第三条 健様の意見を聞くこと
自分勝手な判断で行動しない
健様が喜ぶか確実でないものはしない
と、言うものだ
絢音が雛に小声で尋ねた
「何でざわざわしてんの?
ちょっと変だけど普通じゃない?」
「健様はみんなのもの、独り占めはありえない
って考えだったからね~」
「じゃあ、この動揺は仕方ないってこと…か。」