
君とずっと
第4章 衝撃
「絢音、声が大きいってば〜」
私は恥ずかしくて顔が真っ赤になった
「だって本当のことでしょ?」
「そうだけど……」
私は言い返すことができず、縮こまってしまった
「まったく、そんなに簡単にOKして……」
「ダメだった?」
上目遣いで絢音を見た
「ダメって言うか……う〜ん……勘違いされるかもしれないよ?」
「勘違い?」
私は理解できなかった、誰がどのように勘違いするのか
「そう、沢村くんは雛に好かれてると、西崎くんは雛が沢村くんのこと好きなんだなと、ね」
「え!?それは困るよ!!………でも、今さら断れないし……」
どうしよう、どうしようもないことを私は仕出かしてしまったのかもしれない
「ま、頑張れ」
「う、うん」
私が自分の席に戻ろうとしたとき
「あ、健様ファンクラブの人たちには気を付けな」
絢音から注意してもらった
しかし、私が理解できるはずもなかった
