君とずっと
第5章 気持ち
〔ある日の昼休み〕
雛と絢音は2人でお弁当を食べていた
「ねぇ、雛」
「何?」
「あんたさ、そろそろどっちかにしたらどう?」
「どっちかって?」
「だから、沢村くんか西崎くんをどっちを取るかだよ」
私は驚きお弁当を食べていた手を止めた
「ずっとこのままでもまずいって。で、どっちにするの?」
「どっちって……それは……西崎くんかな……だって沢村くんは友達だし……」
「だよね」
「う、うん」
なんか……嫌な予感がする
「じゃあ告白して来い」
「ふぇ!?」
私の予感は的中した
絢音はたまにこういうことをする
「そ、そ、そ、そんなの無理だよ!!」
「じゃあ、いつ言うの?卒業しちゃうよ?」
「え!?……ってまだ2人とも2年生だし!!」
「これは騙されないか」
絢音はエヘヘと笑って見せた
「まったく……」
「でも早めにした方がいいよ」
「…………」