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あいつとわたし

第1章 あいつとわたし

 私が転校してちょっとしてから妃衣羅(ヒイラ)から手紙がきた。

 "あいつ"が不登校になった。という内容だった。

 私は、すぐに"あいつ"に手紙を書いて朝木先生に預けた。

 朝木先生は

「心配してくれてありがとう。明矢香ちゃんは、本当にいい子だね」

 と微笑みかけてくれた。

 "いじめ"になっていたんだ。そう思った……。

 私は、本当は、みんなのことも朝木先生のことも好きだった。そして"あいつ"のことも……。

 "あいつ"がクラスに戻れるように願う。"あいつ"は、大切な存在だったのだから……。

 今、一番言いたい言葉……

「ありがとう」

 何日か後に手紙が私に届いた。

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