あいつとわたし
第2章 best friend~屋上から見える空~
放課後、学校の屋上─…
私、大城明矢香(オオシロ アヤカ)は泣いている。
それを隣で困った顔で見守ってるのは、クラスの友達の沙希(サキ)。
空は私の心と違い、雲一つない晴天。
泣いている理由は、今日の6時間目の学活の班長決め。投票で6名決まる。
他の人に負けたのはよかった……でも─…
あいつにだけは負けたくなかった。
私は0票。あいつは一票、あいつは一人でも信用されているのだからいいと思った。
あいつを守ってやろう。そう思ったのに私じゃだめだね。