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あいつとわたし

第3章 あいつへの手紙を書いた理由~あるバンドの曲~

「ラスト、新曲を持ってきた。奏華、作詞作曲。“嫌いでも…”」

 そう言うとボーカル組みは去る。奏華がベースボーカルをするためだ。

「あたしは……中学の時……嫌いな子がいて……そいつは……いじめられてた。ああたしも嫌いでそいつ見て……イライラしてた。だから見てみぬ振りしてた……。でも……そいつは……いじめに耐えきれずに自殺した……。そいつに今、届ける歌……聞いてくれ」

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