いつもとなりで
第1章 いつもとなりで
数分後……。
話が終わったようで竜也がチラッとこっちを見て通り過ぎて行った。あゆはこっちに来た。
「あはは……振られちゃった」
やっぱり……告白してたんだ。あゆの目からは涙が流れ落ちた。
「よく頑張ったよ。次は私だね」
「頑張ってね」
「うん」
家の前につき、私は本題を口に出す。
「竜也?」
「んっ……?」
「何で今日、一緒に帰ろうって言ったかわかる?」
「なんとなく」
「私ね、たつ……」
「待って? 俺に言わせて」
えっ? 私が言おうとしたら竜也に遮られた。
「……」
無言ってことは、言っていいんだよな?
……コクリ……
私は頷いた。
「俺、小学校の時、美由紀がいじめられて泣いてるの見て苦しくて助けた」
「嬉しかったよ」
「でも、俺は弱いから傷だらけになった」
「でもかっこよかった」
「傷、痛かったけどそんなことより美由紀が心配だった。そん時に気づいた。俺は美由紀が好きなんだって」
「うん」
「五年かかったけど今、言う。美由紀が好きだ。付き合って?」
「もちろんです。あと、私が竜也を好きになったのもその日でした」
「へへっ」
二人は同時に笑い、二人の顔は真っ赤になった。
話が終わったようで竜也がチラッとこっちを見て通り過ぎて行った。あゆはこっちに来た。
「あはは……振られちゃった」
やっぱり……告白してたんだ。あゆの目からは涙が流れ落ちた。
「よく頑張ったよ。次は私だね」
「頑張ってね」
「うん」
家の前につき、私は本題を口に出す。
「竜也?」
「んっ……?」
「何で今日、一緒に帰ろうって言ったかわかる?」
「なんとなく」
「私ね、たつ……」
「待って? 俺に言わせて」
えっ? 私が言おうとしたら竜也に遮られた。
「……」
無言ってことは、言っていいんだよな?
……コクリ……
私は頷いた。
「俺、小学校の時、美由紀がいじめられて泣いてるの見て苦しくて助けた」
「嬉しかったよ」
「でも、俺は弱いから傷だらけになった」
「でもかっこよかった」
「傷、痛かったけどそんなことより美由紀が心配だった。そん時に気づいた。俺は美由紀が好きなんだって」
「うん」
「五年かかったけど今、言う。美由紀が好きだ。付き合って?」
「もちろんです。あと、私が竜也を好きになったのもその日でした」
「へへっ」
二人は同時に笑い、二人の顔は真っ赤になった。