いつもとなりで
第1章 いつもとなりで
「あっ……マジ、ごめん」
「……」
私は無言になる。その時だった。竜也がキレた。
「龍平! 二回も女に手を出すなんて最悪最低だな!」
「桜は勝手にでてきたんだろ?」
「先生のことをそんな風に言うのはダメだぞ!」
「……」
龍平は黙り込んで考えているようだ。私は聞く。
「ねぇ、龍平。なんで裕弥のことばっかいじめてるの?」
「別にいじめるつもりなんかなかった。ただ……」
龍平はなにやら真剣な顔つきだ。
「ただ……?」
「ただ、草木のことをいじめてたら雪白が振り向いてくれたから」
「……」
「好きなんだよ! 雪白のこと。初めて見た笑顔が可愛かった。だから俺と付き合って?」
「ごめん……好きな人いるから」
即答だった。だって私は竜也が好きだから。
「やっぱり草木か?」
悲しそうに龍平は問う。
「違う」
「そっか……でも友達でいてほしい」
「いいけど、その代わりもう裕弥をいじめない?」
「あぁ」
龍平も分かってくれたようで良かった。
「ありがとう。ならいいよ」
私は龍平の告白を聞いて決心した。竜也に告白しようと。
その日の放課後……。
「竜也、今日、私と久しぶりに一緒に帰ってくれる?」
勇気を持って誘ってみた。
「いいよ」
竜也は案外すんなりオッケーしてくれた。
一緒に帰っている途中、あゆと龍平の姿が見えた。何か話しているようだが聞こえない。そして近付ける感じじゃなかったので少しその場につっ立ってた。
「……」
私は無言になる。その時だった。竜也がキレた。
「龍平! 二回も女に手を出すなんて最悪最低だな!」
「桜は勝手にでてきたんだろ?」
「先生のことをそんな風に言うのはダメだぞ!」
「……」
龍平は黙り込んで考えているようだ。私は聞く。
「ねぇ、龍平。なんで裕弥のことばっかいじめてるの?」
「別にいじめるつもりなんかなかった。ただ……」
龍平はなにやら真剣な顔つきだ。
「ただ……?」
「ただ、草木のことをいじめてたら雪白が振り向いてくれたから」
「……」
「好きなんだよ! 雪白のこと。初めて見た笑顔が可愛かった。だから俺と付き合って?」
「ごめん……好きな人いるから」
即答だった。だって私は竜也が好きだから。
「やっぱり草木か?」
悲しそうに龍平は問う。
「違う」
「そっか……でも友達でいてほしい」
「いいけど、その代わりもう裕弥をいじめない?」
「あぁ」
龍平も分かってくれたようで良かった。
「ありがとう。ならいいよ」
私は龍平の告白を聞いて決心した。竜也に告白しようと。
その日の放課後……。
「竜也、今日、私と久しぶりに一緒に帰ってくれる?」
勇気を持って誘ってみた。
「いいよ」
竜也は案外すんなりオッケーしてくれた。
一緒に帰っている途中、あゆと龍平の姿が見えた。何か話しているようだが聞こえない。そして近付ける感じじゃなかったので少しその場につっ立ってた。