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いつもとなりで

第2章 誓いの花畑

 私は今年、中三になった。そして今、竜也と十年前に来た花畑にいて、思い出している。





 十年前──。


 私と竜也は五歳だった。私と竜也と私達の両親共々で来ていた。親同士は座り込んで話をしている。私と竜也は花畑のたくさん白詰草があるところにいた。


「あーん……編めないよぉ」


 私は不器用で白詰草の冠や指輪やネックレスを編もうとして、ブチブチちぎっていたんだっけ?


「美由紀ちゃん、不器用だよぉ。僕がやったげる」


 そう言って竜也が器用に冠や指輪やネックレスを編んでくれた。竜也が真剣に編んでくれているのに私は眠くなって寝ちゃったんだ。

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