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いつもとなりで

第2章 誓いの花畑

「美由紀ちゃん、起きて? できたよ」


 私は、竜也にゆさゆさと体を揺らされ起こされた。


「んっ……?」


 寝ぼけまなこに目を擦る。


「ほらっ! ねっ」


 竜也は私に冠や指輪やネックレスを見せた。見事にできていた。竜也はそれを私につけてくれる。


「美由紀ちゃん、可愛い。この指輪、お揃いだよ」


 私と竜也の右手薬指にはお揃いの白詰草の指輪。


「わぁっ」


 私は笑顔になった。


「美由紀ちゃんと僕のママとパパに見せに行こうよ」


「うんっ!」


「パパ、ママ! 僕のお嫁さん」


 笑顔で竜也が言う。


「あらあら、可愛いお嫁さんね」


 竜也のお母さんとお父さんが言った。


「竜也くんになら美由紀をやってもいいぞ」

 
 私のお父さんが笑顔で言う。


「あらあら、パパ早いわよ」


 私のお母さんも笑った。竜也の両親も笑っている。


「僕ね美由紀ちゃんと誓いのキスする」


 ……ちゅっ。


 そう言うと竜也は私の頬に軽くキスをする。竜也と私の両親は笑っていた。

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