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いつもとなりで

第1章 いつもとなりで

 集会も終わり、みんなが部屋に戻っていく。が……私達は話し合いの為に先生に呼ばれた。

「まず、草木くんから話しを聞くので三人は出てて下さい」

「はい」

 そう言って私達は部屋を出た。裕弥はすぐに部屋から出てきた。

「次はみゆ……雪白さん入って」

 先生は美由紀ちゃんと呼んだらまずいと思ったのか名字で呼ぶ。私は部屋の中に入る。

「どういう感じだった?」

「川村くんが草木くんに石を投げていたのを見て、たつ……いや、月岡くんに相談して先生を呼んで来てもらったんです」

「うん」

 先生は真剣に聞いている。

「その後、注意したら殴られかけました」

「うんうん、わかりやすくありがとう。もういいわよ」

「はい、失礼しました」

 そう言って私は部屋を出た。その次は竜也だった。竜也もすぐに出て来た。最後は龍平だ。ちょっとしてから龍平が戻ってきたと思ったら、

「お前らのせーだよ!」

 龍平が怒鳴った。

「なんでだよ?」

 竜也がきつい言い方で聞く。やばい……と思った私はとめに入った。

「二人ともやめなって!」

「だまれ!」

 龍平は言い放つ。

「……」

  竜也は無言になった。

「そもそもお前らが水島を呼びに行かなければ、こんなことにならなかったんだぞ!」

「そんなこと言われてもねぇ……竜也?」

「……」

 竜也は先にどっか行っていた。

「……っていないし。行くなら行くって言ってよ……まぁ、いいや宿舎部屋に行こ」

 私は少し寂しかったがその場を去った。部屋に戻るとみんなジャージに着替えて外に行こうとしている。

「あれっ? みんな何してるの?」

「しおりに一九時から野外炊飯って書いてあったでしょ?」

「あっ……」

 私は言われて思い出した。にしても、夜に野外炊飯なんて変わってる。とにかく外に出よ。

 その後、私達はカレーを作って食べた。まぁまぁなできだ。

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