
ぜんぶ二人ではじめて
第44章 告白と変化
やっちまった。まさかナナちゃんに見られるなんて。
いや。予想はできなかったわけじゃない。
「っ!……っ!」
ナナちゃん……
「申し訳ない。」
そう言った、俺の瞳にも涙が滲む。
こんな別れ方を望んだわけではない。
いや…ナナちゃんは俺と別れたいと思ってないかもしれないのに。
でも自分の気持ちに嘘はつけない。
「ナナちゃん……床、冷たいから……こっち……座りなよ。」
そう言ってナナちゃんを椅子に誘導する。
「本当に……ごめん。」
俯いて涙を拭う。
ナナちゃんをこんな形で泣かせた。
ものすごい罪悪感……
「ヤスくん……っ!ヤスくんっ!」
何度も名前を呼ばれる。
どうして?って聞こえる。
ナナちゃんの涙を拭うこともできない。そんな資格ない。
「薄々、気がついていたの。…本当はもう…ヤスくんは私を想ってないって…」
そう言って、また涙が……
初めて目を合わせてくれた。
俺の瞳に滲んでた涙に気がついて、
「ヤスくん……泣くのはズルいよ?」
そう言って、俺の涙を拭った。
「ごめん。自分が情けない。」
そう言った。
「……否定しないのね。」
「…あぁ。ごめん。俺…美月のそばに居たい。美月を守りたい。美月は俺じゃないとダメなんだ。」
「うん。」
「ナナちゃんのこと、嫌いになったんじゃないんだ。」
「…いいよ。そーゆーことは…。ヤスくんにとって美月ちゃんが一番必要なんでしょ?美月ちゃんもヤスくんが一番必要なんでしょ?」
「あぁ。…幸せにするって言ったのに…」
「もう、ゴメンは言わないで?別にヤスくん、悪くない…。私も謝らなきゃって思って…。」
「何を?」
「ヤスくん以外の人にドキドキしたの。…私も同じなの。その人、私がヤスくんと別れるまでまっててくれてるの。…だからヤスくんのこと、責めるつもりなんてないよ。私も…同じ…だから。…泣いたのは、別れる前に…キスしてたから…だから。」
意外だった。
ナナちゃんは俺以外の奴を…なんて考えてもいなかった。
いや、その方が良いに決まってる。別れた後に慰めてくれる人がいるのといないのとでは大違いだ。
「そうか…。それは…誰?」
聞いて何になるんだか?分からないが聞いてしまった。
いや。予想はできなかったわけじゃない。
「っ!……っ!」
ナナちゃん……
「申し訳ない。」
そう言った、俺の瞳にも涙が滲む。
こんな別れ方を望んだわけではない。
いや…ナナちゃんは俺と別れたいと思ってないかもしれないのに。
でも自分の気持ちに嘘はつけない。
「ナナちゃん……床、冷たいから……こっち……座りなよ。」
そう言ってナナちゃんを椅子に誘導する。
「本当に……ごめん。」
俯いて涙を拭う。
ナナちゃんをこんな形で泣かせた。
ものすごい罪悪感……
「ヤスくん……っ!ヤスくんっ!」
何度も名前を呼ばれる。
どうして?って聞こえる。
ナナちゃんの涙を拭うこともできない。そんな資格ない。
「薄々、気がついていたの。…本当はもう…ヤスくんは私を想ってないって…」
そう言って、また涙が……
初めて目を合わせてくれた。
俺の瞳に滲んでた涙に気がついて、
「ヤスくん……泣くのはズルいよ?」
そう言って、俺の涙を拭った。
「ごめん。自分が情けない。」
そう言った。
「……否定しないのね。」
「…あぁ。ごめん。俺…美月のそばに居たい。美月を守りたい。美月は俺じゃないとダメなんだ。」
「うん。」
「ナナちゃんのこと、嫌いになったんじゃないんだ。」
「…いいよ。そーゆーことは…。ヤスくんにとって美月ちゃんが一番必要なんでしょ?美月ちゃんもヤスくんが一番必要なんでしょ?」
「あぁ。…幸せにするって言ったのに…」
「もう、ゴメンは言わないで?別にヤスくん、悪くない…。私も謝らなきゃって思って…。」
「何を?」
「ヤスくん以外の人にドキドキしたの。…私も同じなの。その人、私がヤスくんと別れるまでまっててくれてるの。…だからヤスくんのこと、責めるつもりなんてないよ。私も…同じ…だから。…泣いたのは、別れる前に…キスしてたから…だから。」
意外だった。
ナナちゃんは俺以外の奴を…なんて考えてもいなかった。
いや、その方が良いに決まってる。別れた後に慰めてくれる人がいるのといないのとでは大違いだ。
「そうか…。それは…誰?」
聞いて何になるんだか?分からないが聞いてしまった。
