
ぜんぶ二人ではじめて
第46章 セカンドラブ
「竜ーー!お弁当なの?いつもおにぎりじゃん!」
「誰が作ったの?自分?」
ぎゃーぎゃースゴイ、お姉様方…
竜くんも少しうんざりって表情…
ん?
竜くんが指で手招きみたいにしてる。
そこへ行けと?
この状況で?
「市川、竜、呼んでるぞ?」
晃くんが…一連の動きを見ていたようで、声をかけてくれた。
「行った方が良い…よね?」
呼んでるんだもんね。
「大丈夫。竜だぞ?」
あ…そうだ。竜くんだもん。大丈夫!
一歩一歩、竜くんに近づいて、
「竜くん…」
声をかけた。
バッ!
振り向くお姉様方…
怖い…
目線を上げられないでいる私に、
「七海!お弁当、ありがとう。一緒に食べよう?」
そう言って、手を差し出してくれた。
「うん!」
満面の笑みで応えた。
「…竜の大切な人って…」
「付き合ってるの?」
「ダメ…敵わないじゃない。」
「市川七海じゃ敵わないよぉ!」
次々と口々に言う、お姉様方…
すると竜くんが…
「やっと手に入れたんです。先輩方…俺の幸せを思うなら、どうか応援してください。」
そう言った。
ドキンッ!!!
「竜くん…」
かっこいいよぉ!
学生食堂がざわめいた。
「竜…。七海ちゃん、竜のこと…好きなんだ。」
美術部の緑川 沙耶先輩が呟いた。
悔しそうな、泣きそうな表情を浮かべる先輩方。
私も、何か言わなくちゃ!
「…先輩方…竜くんを想っていたことは存じております。私も竜くんを想い、信頼しています。竜くんの良さを実感しています。どうか、見守っていただけないでしょうか?」
そう、伝えた。
シーンとなった食堂。
親衛隊のメンバーも、昌樹くんも、吹奏楽部の人たちも、みんながにこやかで和やかな表情を浮かべてた。
「仕方ないわね。七海ちゃんのこと、竜が好きなのも知ってたし。」
そう話す、茶道部の武藤 怜先輩。
「そうねー。でも、想うだけなら良いでしょ?私に好きな人ができるまで。」
と、緑川先輩。
「それはもちろんです。」
竜くんが笑顔で話す。
「修学旅行行ったらお土産買ってきて!」
陸上部の矢野 穂波先輩が言った。
「七海と選んで先輩に似合いそうなのを選んできます。」
「竜…。幸せになってね!応援してるから!」
ソフト部の萩丘 つばさ先輩がそう言った。
「誰が作ったの?自分?」
ぎゃーぎゃースゴイ、お姉様方…
竜くんも少しうんざりって表情…
ん?
竜くんが指で手招きみたいにしてる。
そこへ行けと?
この状況で?
「市川、竜、呼んでるぞ?」
晃くんが…一連の動きを見ていたようで、声をかけてくれた。
「行った方が良い…よね?」
呼んでるんだもんね。
「大丈夫。竜だぞ?」
あ…そうだ。竜くんだもん。大丈夫!
一歩一歩、竜くんに近づいて、
「竜くん…」
声をかけた。
バッ!
振り向くお姉様方…
怖い…
目線を上げられないでいる私に、
「七海!お弁当、ありがとう。一緒に食べよう?」
そう言って、手を差し出してくれた。
「うん!」
満面の笑みで応えた。
「…竜の大切な人って…」
「付き合ってるの?」
「ダメ…敵わないじゃない。」
「市川七海じゃ敵わないよぉ!」
次々と口々に言う、お姉様方…
すると竜くんが…
「やっと手に入れたんです。先輩方…俺の幸せを思うなら、どうか応援してください。」
そう言った。
ドキンッ!!!
「竜くん…」
かっこいいよぉ!
学生食堂がざわめいた。
「竜…。七海ちゃん、竜のこと…好きなんだ。」
美術部の緑川 沙耶先輩が呟いた。
悔しそうな、泣きそうな表情を浮かべる先輩方。
私も、何か言わなくちゃ!
「…先輩方…竜くんを想っていたことは存じております。私も竜くんを想い、信頼しています。竜くんの良さを実感しています。どうか、見守っていただけないでしょうか?」
そう、伝えた。
シーンとなった食堂。
親衛隊のメンバーも、昌樹くんも、吹奏楽部の人たちも、みんながにこやかで和やかな表情を浮かべてた。
「仕方ないわね。七海ちゃんのこと、竜が好きなのも知ってたし。」
そう話す、茶道部の武藤 怜先輩。
「そうねー。でも、想うだけなら良いでしょ?私に好きな人ができるまで。」
と、緑川先輩。
「それはもちろんです。」
竜くんが笑顔で話す。
「修学旅行行ったらお土産買ってきて!」
陸上部の矢野 穂波先輩が言った。
「七海と選んで先輩に似合いそうなのを選んできます。」
「竜…。幸せになってね!応援してるから!」
ソフト部の萩丘 つばさ先輩がそう言った。
