テキストサイズ

今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡

第6章 風邪なんてオレにうつしてさっさと治しちまえよ♡ver.渚








それから…

ベッドに背中から沈められて、カラダじゅうに渚くんのシルシを存分に刻まれた。

そして、淫れ乱れてめちゃくちゃになったシーツの上を声が出なくなるまで転がされて……


………………

…………

………




やがて…


「千隼…」

「ん……ゥ…」


何度目かの欲望の熱い迸りを吐き出し、崩れるようにアタシを抱き締めた渚くんの甘く掠れた優しい声が、

甘い陶酔のむこう側の微睡みに落ちそうになるアタシの耳もとに柔らかな口づけにのせられて運ばれてくる。


今…

アタシを包み込むのは、終始激しく捲し立てていた言葉の傍らで、それとは裏腹に最初から最後までなるだけアタシの負担が少ないようにと守るようにしっかりと支えてくれていた彼の優しい腕だ…


─そして交わされるのは…



「…起きたらホットミルク、だろ?」

「………ゥん」


まるでそんな恋人のような会話と…


「あぁ、あと………」







囁かれる…







「─────…よ」






…彼の………



「……っ………」


鼓膜から直接胸に響かされたその声に、閉じかけた瞳から温かく透明なシズクが溢れて頬を伝った。


またそれを拭うように、無数の甘い温もりが次から次へと降り注ぐ。



…この日、

いつもより激しく深く求めたアタシを、

いつとより激しくも深くも抱いた彼は

いつも以上に優しかった。



そしてまた

アタシを抱く腕は

それ以上に

…暖かかった。







ストーリーメニュー

TOPTOPへ