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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡

第6章 風邪なんてオレにうつしてさっさと治しちまえよ♡ver.渚






全身にこれでもかと散らされたそれに唖然とするアタシに、渚くんがさらに意地悪く艶やかに、しかも楽しそうに笑う。


「あ…え、と……こ、これじゃ…」

「お前が言ったんだよ。それともなんか困るのか」

「そ…それは…」


困るというか…

むしろ、アタシの匂いを吸い込んで顔をあげた貴方様への返答に困っています。


「あぁ、なに。ここまですげぇの誰かに見られたら。とか思ってんの」

「う………」


しかもそのまま軽く笑いながら隣に寝転んで、図星をついてくるとか…


「わ、わかってるなら聞かないでよ」

「あ、そう?………ブッ、クックック…」

「っ~~~、笑うなぁ‼」


意地悪だぁ───!!


「っな、なんで笑うのよ」

「いや、真っ赤になったり真っ青になったり見てて飽きねぇなと思って…」

「~~~~~!!」


このタイミングでそうくるのか。とうとうお腹を抱えて笑いだした渚くんに思わずクッションをひとつ投げつけて、ブランケットを頭から被ってベッドに突っ伏してやった。

すると…


「心配すんな」

「………?」


ポスンと頭の上に落とされる彼の手のひら。それから縮こまった格好のまま後ろから抱きすくめられて、回された腕にギュッと力が込められる。

そして、


「誰にも見せないから…」

「………」

「あんなお前見せられたら…

…他のヤツになんてもったいなくて触らせらんねぇよ」




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