今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第10章 ちーちゃんの夏休み♡partⅡ♡
あぁ…
このオトコ、ホント信じらんない。
仕事中のくせに…
「なぁ…もっと腰落とせ」
「ん…も、ムリだから」
誰か来たっていうのに…
「ほら…さっき教えただろ、腰の使い方」
「だって、こんな…」
真っ昼間から早速アタシにベッドをめちゃくちゃにさせるなんて…
『ナギ、入るよーん♡』
「やめるなよ、千隼」
もう…
『開けたら、殺されんぞ。ってか、出てけ。つーか、国に帰れ!!』
『いいじゃん、いいじゃん♪お楽しみ中におっ邪魔しまーす♪』
ホントに…
「ッ…許し…て」
─ガチャッ…!!
あ…
なんとも絶妙なタイミングだった。
開かれた扉の向こうにはお約束、雅くん、葵くん、聖くんがいて、
彼らは乱れたベッドのうえにいるアタシと渚くんを見て、あんぐりとした表情で立ち尽くしていた。
そしてそのまま誰ひとり言葉を口にすることなく、部屋の扉だけが何事もなかったかのように閉ざされる…
…かと、思いきや
「ちょっと、ナギ!!ちーちゃんになんてことさせてんの!!」
と、飛んでくるケンカ王のドロップキック。
「あはっ、ちーちゃんってばさっきから乗る相手間違えてばっかり♪行け、雅」
「ッ…テメ!!」
その被害を最小限に留めようとしたのか、はたまたタチの悪い加勢なのか、雅くんをあらぬ方向へ突き飛ばす小悪魔。
そして葵くんの脚をまともにボディーに受けた雅くんは、まさにアタシたちがいるベッドに向かって一直線とか…
じょ、冗談でしょ───!!?