今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第10章 ちーちゃんの夏休み♡partⅡ♡
…数分後……
「……ナギ、ちーちゃん、ゴメンなさい。
だけど、ナギばっかりそんなことしてもらうなんてズルいから!!だからちーちゃん…っ!!
オレにもしてください、してください、してくださ……グフッ」
「葵くん、長いしうるさい。はぁ…渚くんはともかく、ちーちゃんゴメンね。葵くんと雅がホントにゴメンね」
「って、なんでオレもなんだよ!!元はと言えば…クソガキ、後でぜってぇ殺ス」
あれから、突然訪れたミラクルハリケーン的な乱入劇は
"お前ら死にたいのか…"
そんな魔王のひとことで即、終息に至った。
そして今現在、ベッドの足下に仲良く並んで正座させられている3人のオトコたち。
因果応報、その報いにと魔王の命令で彼らは揃って三つ指を着き、床に額を擦り付けていた。
そんななか、
「…はい、おしまい!!」
─ペチーン!!
アタシの見事な平手打ちが横たわる渚くんの背中を直撃する。
「痛ぇ…千隼。頼むから、もっと労ってくんねぇとリアルに死ぬわ」
「…もうっ!!全身ガチガチだったんだから。土地関係なく忙しいのはわかるけど、少しは休まなきゃダメだよ」
まったくホントにこのオトコは…
さっきまでの体勢を崩さず、アタシをうえに乗せたまま呑気な声をあげるワーカホリック野郎に、思わず口を尖らせる。
…そうなんです。
もしかしてもしかすると、なにか勘違いしてる方もいるかもしれないけれど、
別にアタシたち、昼間から疚しいことをしてたわけじゃないからね。