今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第11章 ちーちゃんの夏休み♡partⅢ♡
──抗うなんて選択肢は
「…アハッ、その答えはギリギリ及第点かな♪」
はじめから…
「まぁ…何て言おうが、
やめてなんてあげないんだけど…」
……それからアタシができたとこといえば、次第に上がる体温と、ゾクゾクと背中をかけ上がる戦慄に身を震わせながら小さく悶絶することだけだった。
「…誰もこれだけでイッていいなんてまだ言ってないけど」
時折、背面から耳元に放たれるどこか冷やかで楽しそうな声に、自由を奪われたまましっとりと汗ばんだ肌がピクリと飛び跳ねる。
「ねー、それよりも声もっと出さないの?おねだりは?」
「も……、ぁ……」
「…聞かせてあげればいいのに。オレを蹴飛ばしといて抜けがけなんてするどっかの誰かサンに♪」
「……フ…ぅゥ…」
聖くんのタチの悪さに目一杯翻弄されながらも、せめてもと唇を軽く噛みながらほぼ真っ白に近い頭をゆるゆると横に振る。
…と、そんな状況を彼が許すわけもなく、
「ッ…ひゃ、ンン──!!」
うつ伏せにしたままアタシの腰を持ち上げた聖くんが、ヌメリを掬い取った指をそのまま割れ目に添って上にスライドさせた。