今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡
第11章 ちーちゃんの夏休み♡partⅢ♡
…やがて、その大波が引いてゆらゆらと漂うだけのぬるま湯のような陶酔に身を委ねれば、なにもない世界に自分の心臓がドクドクと激しく血液を送り出す音が鮮明に耳に響き始めた。
そしてその音に呼応するかのように、一度もなにも埋めて貰えずに思いきり窄まった蜜壺の傍らでは、存分に弄ばれ弾けたばかりの赤い実がヒクヒクと痙攣を繰り返している。
空っぽの頭、ぼやける視界…
開きっぱなしの口から必死に酸素を取り入れながら、音のない世界をただフワフワと朦朧と漂う。
しかし…
「ヒッ……アァ、んやぁぁあ──!!」
「……♪」
そこへ触れたまま再び動き出した彼の手に、悲鳴にも似た自分の甘い嬌声が鼓膜をつんざいた。
昇りつめても尚、一向に止められることはない彼の行為…
それは、迎えた絶頂の高みのむこう側へとアタシを明らかに導こうとしていた。
「やッ…ダ…あ、アァ……」
「んー?」
敏感になりすぎたそこに与え続けられるには強すぎる刺激に、力が入らないままの腰がガクガクと暴れて止まらなくなる。
そして決まって訪れるのは、むず痒くも盛り上がるような尿意にも似た感覚で…