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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡

第6章 風邪なんてオレにうつしてさっさと治しちまえよ♡ver.渚







…へっ!?なんて?


「ブッ……‼」


突如渚くんの口から発せられた思いもよらない驚愕のカミングアウトに、明智専務が惜しげもなく盛大に吹き出した。

さすがにこれにはアタシもギョッとせずにはいられない。


「こいつはオレがお前と仲良くしてるのが気に食わないんだよ。…だろう?明智」


だろう?って、待て。いくらなんでもそんなこと明智さんが認めるわけな…


「っ‼…ご、ご、ご、ご冗談を」


えっ、図星かっ!?

図星なのか、明智さん。

すごくどもってます。それにこんなに焦っている彼は見たことがない故、信憑性が危うい方向へと一気に傾いていく。


「ゴ、ゴホン…」

「ッ、クククク…」

「お、お言葉ですが…っ‼」


そんな空気を咄嗟に仕切りなおそうとする明智専務に、てんで笑いを堪えきれていない渚くんが隣でカタカタと肩を揺らしている。

別に応援する立場ではないが…どう出る、明智さん。声裏返ってるけど頑張って‼


…が、ここで挫けないのが大人の意地か。


「お二人とも何かとんだ勘違いをされているようですね。そもそも私がいつそのようなことを…」


すかさず何もなかったかのように返される神対応、見事だ。

しかし、上には更に上がいる。


「あれだろ。お前、オレがこいつに取られて悔しいんだろ」

「だっ!!!!!」


え…!?


「…っだ、だ、だ、誰がこんな小娘にっ…!!」


え、え、ぇえ!?

渚くんの決定打に瞬く間に取り乱す明智専務。


そして…




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