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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡

第6章 風邪なんてオレにうつしてさっさと治しちまえよ♡ver.渚





あ…

…だぶん、否、確実に今のが一番大事なところだったはずなのに…

だけどどうしよもなく気持ちがよくて啼くことしかできないアタシには、彼のその先の言葉が聞こえない。

そんなアタシに彼がもう一度こんなことを言う。


「なぁ、千隼…お前のことならなんでもきいてやる。お前はオレに…」



──このままどうしてほしい…のかと。




「やッ…んゃぁ…ああ…ッ─、そんな…ァ、ダメッ────」


──どうしてほしい…


片手で赤く熟れた胸の蕾を捏ね繰り回し、もう片手ではアタシのナカの膨れ上がった敏感な壁を執拗に責める彼の、低くて艶のある甘い声が熱に浮かされた頭のなかで何度もリフレインしていた。


「……言え、千隼」

「あぁんンッッ…ぃッ……ハァ…」

「言えよ…」

「…ンク…ッ…あぁ…ッぁぁ……ッ…‼」


──そんなの…もう…


「渚く…ッ…もっ……──イッ、っちゃ…ぁあ、ん!!」


…ッ─キモチ良すぎて、なにも考えられないから…


「………」

「ヒ、ぁ……ぁんん…ッ…‼

………ん、くッ───ぁぁッ‼」



…こうしてろくな返事も一瞬たりともさせてもらえる余裕すらも間もなく、呆気なくアタシのカラダは熱い火照りに溺れながら快楽の底に押し上げられてしまった。


やがて筋肉の強張りが解けるのと同じスピードで意識が遠のいていくのを感じた。

温かい泥のなかに引きずり込まれていくような感覚に、アタシは逆らうことなく瞼を閉じてそれを受け入れる。

…この世界と完全に意識が切り離される刹那に舞い降りる、優しい感触を瞼や唇に確かに感じながら…






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