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許されぬ恋

第1章 許されぬ恋

隼人はその姿をじいっと見ていた。

私は恥ずかしくなり服を拾い上げて隠そうとしたときだった。

「隠さないで!」と私の腕をつかんだ。

そして私の胸元の傷痕を見ながら、そこにそうっと口づけを落とした。

そして「この傷は………僕があの時貴女に付けた傷ですね」と隼人は悲しそうに言った。

咄嗟にその様子を見て私は「これで良かったんです!又隼人さんとこうして会うことが出来たんですから。だからこの傷痕は隼人さんと一緒になれた証なんです。」と言って今度は自分から隼人の唇に唇を重ねた。

私はこの時隼人の悲しそうにしている姿を見たくなかった。

いつの間にか恥ずかしい気持ちも何処かへ飛んでしまっていた。

そして私は隼人に抱かれながらそうっとベッドに倒れた。

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