憧れの二人は女王様と召使い?
第3章 沙紀
「麻理恵大丈夫?」
学食をでて外へ向かう
「ん?なにが?」
私は優しい口調でそう言いつつ
いつものように視線を送る
んなわけねぇだろ!
イライラ最高潮ふぉぉぉぉ!だよ
「と、とりあえずご飯だね…」
「うん!もうお昼前からお腹ペコペコで
慧人のお弁当楽しみにしてたんだ!」
食わなきゃやってられねぇよ
「はぁ…本当に疲れる…」
いつもの場所について少し気を緩める
人と群れることを好まない私にとって学校内唯一の特等席。
「清楚なふりして結構我が強いよね…」
「そんな友達とか恋人ってほしい?繋ぎ止めたい?」
「え?俺の意見聞くの?」
「慧人以外に誰がいるのよ」
「うーん…俺は無理には繋ぎ止めたいとは思わないけど
でも、ギリギリまでは頑張る!
大事な物は手放したくないだろ?」
「ぶふっ、なんか私に告白したときみたいだよね」
「ゔぇ゙///そ、そうだっけ?///」
「まっ、今が良ければ別にどうでもいいけどー…
さっ!がっつり食って午後も適度に頑張ろー
おー」