憧れの二人は女王様と召使い?
第4章 告白
「おぉー!」
彼が弁当のふたを開けると色鮮やかで
美味しそうなおかずが敷き詰まれていた
「慧人くんのおかあさん料理上手なんだね!」
これはなかなか食欲をそそられるな…
「へへっ…ありがとう
でもこれ、俺が作ったんだ」
「え!凄いね!男の子で料理上手なんて私より女子力あるなぁ…」
=オカマだと思ってるってことですからぁ!
残念ッ!
でも、マジでうまそうなのは本心だな
よだれが溢れる溢れる
「食べてみる?」
「いいの!?」
私は思わず食いぎみに言った
やべぇ…がっついてるって思われたか?
「そんな感じで言われると本気みたいで
嬉しいな…」
彼は少し照れながら笑った
まあ珍しく
外面と本心がリンクしてますからなぁ
「やっぱり自信作は玉子焼きかなぁ…はい」
「へ?」
慧人は箸で卵焼きをつかんで
私の口元へ運ぶ
「あ…ああ///ごめん!///自分で食べれ…」
箸を置こうとした手をつかんで
そのまま私は卵焼きを食べた
「麻理恵さん…?」