憧れの二人は女王様と召使い?
第1章 正体
「濃い過ぎ。早死にさせたいわけ?」
着替えと緩い巻き髪にナチュラルな化粧を済ませ食卓の椅子に座る
慧人が作ってくれたコーンスープを一口飲んだらこれだ…
「ほんとごめんね?残していいから」
「いいよ、残すの嫌いだし」
濃いだけなら一緒についてるパンでごまかせばいいし
私は無理矢理薄める作戦で朝食を食べた
食べ方がおかしいのか慧人は心なしか少し笑ってる…
「なんか、腹立つんですけど…」
「え!なんで!」
「お前がにやにやしてっからだよ。真顔で食べなさいよ。」
「だって、なんだかんだ言って食べてくれるの嬉しいんだもん」
彼はよりいっそう笑ってみせた
「なんだそれ…ただ残すのが嫌いだって言ってるだけでしょ?」
「それでも嬉しいんだよ」
「ふーん…あっそ」
変なやつ