憧れの二人は女王様と召使い?
第1章 正体
学校ではみんなの憧れの存在
王子様とお姫様のような存在
そんな彼と私の本当の素顔
それは数時間前にさかのぼる…
「………理恵…麻理恵」
「ん…」
「麻理恵、もう起きる時間だよ?」
「んー…何時?」
「いつもの時間に起こしてるから7時だけど…」
それを聞いてイラッとして眠気が飛んだ
「は?…私昨日、いつもより一時間早く起こしてって言ったよね?」
ベッドから起き上がり慧人を睨む
「え!?そ、そうだっけ?聞いてないような…」
「言ったの!ったく…もういいから早くご飯つくって!」
「ごめん!ご飯ならもうすぐ…って忘れてた!鍋に火つけたまんまだった!」
うーわっ!水分がぁぁぁぁ!
ぁっつ!!!
部屋から出てもなお、焦る彼の声が聞こえてくる
はぁ…なにやってんだか…