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憧れの二人は女王様と召使い?

第4章 告白





はぁ…駄目だなぁ……



こんな顔じゃ授業なんか受けれなくて
私は未だ外に、いつもの場所にいた。



ふたたび戻るときにはもう慧人はいなくて
久々に一人でそこで過ごす




落ち着く
でも…ちょっと寂しいかも……



もう、はっきり言ったんだ。
関わることは私からも、彼からもきっとないだろう。


「ふん、清々するわ 」


そう言い聞かせる。そうでもしないと…




「麻理恵さん?いるの?」



え?


どこからか声がする


慧人の声



あれ、目だけじゃなく耳もやられた?幻聴?

さすがに自分で自分を笑うわ



「麻理恵さん」



今度は声と共に肩に温かい感触がした



「慧人…」



振り向くとその名の人がいた




「な、なんでいるわけ?授業は?」


「はは…ちょっと、さっきのグサリときちゃって、なんて……」


「私のせいって訳?」


まあ、私のせいしかないけど……


「そうは言わないけどフラれたらやっぱり、ね?
でも、引っ掛かることあるんだ」


彼は私の横に座り真正面で向き合った


「嫌いでも片想いでも、は分かる
でも、好きでも両想いでも付き合えないのはなんで?」


…………


「それ、もうあんたには関係無い」


「これだけ聞いたらもう関わらない。」












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