憧れの二人は女王様と召使い?
第4章 告白
「産まれたときからよ…
可愛い可愛いって言われて育って
なんでもしてくれて、なにしでかしても許されて
だからかな
こんな王女様みたいな性格になった。
中学年のころ
初めて彼氏が出来た
出来ただけだった
私の本性を知った数日後には
あんな必死に付き合ってって言ってたやつが別れてって言うの
なにも恋人らしいことせずに別れた。
その人だけじゃない
みんなそうだった……
好きでこんな性格になった訳じゃない!
でも一生この性格で生きてくことしか出来ない
だから学習したの。嫌われるのなら付き合わない方がいい。
うわべだけの関係が一番だって。
それはいつしか友情の方にも移った。
今じゃ友達もいないし、作ろうとも思わない。
もちろん恋人も
あなたもいつか私を嫌いになる日が来る。
だったら先に本性だしてさっさと嫌われようと思ったのに……」
「バカだよな、そいつら。本当の本心見極められてないだもん」
は?
「ましてや、とても素敵な人だと改めて思った」
「なに言ってんの?
見た目も性格も完璧に綺麗な人なんかこの世にはたくさんいる…
あんたはそうゆう人の方が」
私の話を言い終わる前に彼は食いぎみに話した
「怖かったんだよね?また嫌われるのが
でももう一回だけ信じてみない?俺は
俺は麻理恵さんが好き
どんな麻理恵さんでも好き
全部全部ひっくるめて麻理恵さんが好きです
ずっと前からそう言ってたつもりなんだけど…だめ?」