テキストサイズ

憧れの二人は女王様と召使い?

第6章 今までと同じ…?





「「「ごちそうさまでした」」」


「明日はなに作ってこようかな…ね、慧人さんはなに食べたいですか?」


お?あれあれぇ?


私には聞かないのぉ?



マジで男に媚売りすぎじゃね?


「俺は、なんでもいいよ。自信のあるものちゃんと自分で作ってきたらそれだけでいいと思うなー」


「わ、分かりました…」



おお!いいぞ慧人!
ああゆうのが一番困る返しなのよね…


主婦が旦那に「晩御飯なに食べたい?」

って聞いたら「なんでもいい」


みたいなやつでしょ?


挙げ句の果てには「え、今日これかよ…」って言われるパターンでしょ?



まあ、慧人に限ってそんな事言わないだろうし
そんな思惑があってなんでもいいなんて言ってないんだろうけど



「じゃあ、俺行くね?」


「はい!また!」


慧人は私達に背を向けて食堂を出ようとした時
またこちらに振り返った


「あ、麻理恵?」


「ん?」


「今日先生に呼ばれててさ…悪いけど先帰ってて」


「うん!分かった!でも、今日はリクエストのハンバーグだから早く帰ってきてよ」


「おう!」



そうして彼は完全に立ち去った



「麻理恵さん晩御飯も作るんですか?」


「え、あぁ、うん!」


あの言い方だとどっちが作るか分かんないよね


慧人が作るから早く帰って来いって
二人さえ分かればいいよね


つか、他の人には聞かせらんない…



「そっか…麻理恵さん毎日大変ですね」




大変…


あいつ大変なのかな…

まあ好きでやってると思うけどな
付き合う前もそうだったし!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ