憧れの二人は女王様と召使い?
第1章 正体
時は戻りお昼の時間がきた
「今日は学食なの?」
なにお弁当作るのサボってんだよ
他の生徒がいる前ではにこやかに言葉に気を付けながら
目ではそう訴えかける
「たまには気分転換しようと思って
ほら、学食とか給食って今しか食べれないよ?」
朝ごはんのことでいっぱいいっぱいで作れなかったんだよ…
ほんっとにごめん!
「そうだね!それににぎやかでいいね、こういう場所も」
落ち着いて食えるもんも食えねえだろーが
まあ空腹よりはましだよね
仕方ない…
なに食べようかな…?
ってメニュー多いな、そんでさすが学食
カロリー高そうなものばっか
カツカレー
ラーメン
親子丼
焼きそば
唐揚げにしょうが焼き定食
女子受けのいいものねぇのかよ
「麻理恵、二人で分けよっか?」
「え?あ、うん…そうする…」
突然視線で訴えずとも心の中読まれるからびっくりした
私の為だよね
「おばちゃん!唐揚げ定食ひとつ!ご飯多めでお願いします」
「あら、こんな良い男いたかしら?男前にはちゃーんとおまけしておくね!」
そうして渡されたのはご飯のほかに
味噌汁の大盛りとおまけでりんごが1切れ乗っていた