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憧れの二人は女王様と召使い?

第7章 王女様と王子様



「…麻理恵…

もしかして、大学終わりの見てた?」


「うん…」


返事をしながら抱きついたまま
コクリと頷いた


「ずっと沙紀さんと今まで一緒だと思ってた?」


もう一度コクリと頷く


「嬉しい…妬いてたんだ?

ただ他愛もない話してただけだよ?
そのあとすぐ沙紀さんは帰ったし、ずっと一緒にいた訳じゃないよ?

言っただろ?先生に呼ばれたって

で、やっと解放されて急いだんだけど今の時間スーパーほとんど開いてなくて
何件か行ってやっと材料揃えてきたんだ

まあ、そのせいでまた遅くなったんだけどな…」




え?


腕を緩めて辺りを見回すと

彼の横にはレジ袋が何個があって
中にはちゃんとリクエストしたハンバーグの食材が入っていた


わざわざ遅いのに何件も回って
作ろうとしてくれてたんだ…


私のためなのに

なのに疑って……


「ごめん…っ、なさ……ック…けい、と……ごめ…」


「ううん、麻理恵の素直なとこ見れて嬉しい
それに、普通こんな所で俺の帰り待つ?」


彼はさらっと笑いかける



「今のが本性なら麻理恵はいい人だよ」


「……うん…」


「俺はどんな麻理恵も好き」


「うん」


「ほしいものは手に入れたい主義。手に入れたら絶対離さない」


「うん」


「どこにもいかないし、麻理恵以外好きにならない」


「うん」


「俺は今まで…っ」


私は彼の口を私の唇で塞いだ


「ふっ…最後の大事なセリフだったんだけど」


「だって聞くのも恥ずかしいし…こうゆうの昔あったから

そうゆう事なのかなって思って」


実際自分からキスする方が恥ずかしいからただの言い訳だけど…


「そういえばあったな…逆の立場だったけど
最後の改めて聞いてくれる?」


「なに?」


「俺は今までの人とは違うよ?俺から別れてなんて言わない」



「慧人…」


「好きです。」


彼は真剣な眼差しでそう言った


「私も…す、き……」


「え?なんて?」


「だから、す…」



彼の顔を見あげると真剣な顔からにやついた顔に変わっていた


こいつ…言わせたいだけじゃん!


「ねぇ、聞こえなかった」


「………もう!うるさい!嫌いじゃないって言ったの!!」


私は抱き抱えられた体勢から立ち上がり背を向けた




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