憧れの二人は女王様と召使い?
第7章 王女様と王子様
「あーぁ、後もうちょっとだったのになぁ…
まっ、満足満足!」
彼は嬉しそうにレジ袋を持ちながら立って部屋に向かう
「じゃあ晩御飯作りますか…」
「あ、でも…」
慧人は扉を開けた瞬間固まった
「もう出来てる…冷めてるけど」
「これ、麻理恵が作ったの?」
「し、仕方なくよ!今からつくられたら眠くて食べれやしないと思って仕方なく…わっ…」
「ありがとう!」
彼は私に抱きついて、離れたと思ったらまじまじとテーブルの上の料理を見ている
「やっばい……美味しそう
麻理恵料理出来ないのかと思ってた…」
「はあ?この私に出来ないことなんて無いんだから!家庭科の成績もよかったのよ」
「さすが麻理恵…ねぇ、早く食べよ!」
「あ、それどうすんの…?」
椅子に座ろうとした慧人の手にある材料を指差しながら言った
「あ……明日もチーズハンバーグ…」
「却下!」
「ですよね…他に作れるもの考えときます……」
「よかろう!さ!食べよう食べよう」
私と慧人はいつもの調子に戻り
その日の夜を過ごした