school life
第2章 Byte Sunday~いつもと違う1日~
少しして迷子センターに着く。
「あら、可愛らしい子ねぇ。迷子?」
迷子センターにいるおばちゃんに声をかけられる。
「はい」
「その子、よろしくね。あっ……このプリッツの残り食べていいわよ」
おばちゃんは、そう言ってプリッツのロースト味を置いて去って行った。
「じゃ……ママとパパ呼び出すから名前は何?」
「北咲冬貴(キタサキ フユキ)だよ」
「ありがと」
そう言うと十夜は、放送スイッチをONにした。
「迷子センターからのお知らせです。北咲冬貴くんをお預かりしています、この名前に聞き覚えがあるお父様、お母様は至急迷子センターへお迎えに来て下さい」
十夜は2度繰り返し言うと放送スイッチをOFFにした。
「これでもう少しで来ると思うから待っててね」
「うん! 十夜兄ちゃん、ありがとう」
泣きじゃくっていた冬貴は笑顔になる。表情がころころと変わるので、子供は面白い。
「あ、プリッツ食べる?」
十夜はさっきおばちゃんが置いていったプリッツを冬貴に差し出した。
「食べるっ!」
冬貴はそう言うとプリッツを食べる。十夜はその間、財布の中のレシートを正方形にして鶴を折ったり、コインをくるくる回したりしていた。
「ありがと! おいしかったよ!」
「どう致しまして」
「十夜兄ちゃん、何してるの?」
「鶴さん折ってるんだよ。いる?」
「いるー」
冬貴がそう言ったので十夜は鶴を差し出す。
「あら、可愛らしい子ねぇ。迷子?」
迷子センターにいるおばちゃんに声をかけられる。
「はい」
「その子、よろしくね。あっ……このプリッツの残り食べていいわよ」
おばちゃんは、そう言ってプリッツのロースト味を置いて去って行った。
「じゃ……ママとパパ呼び出すから名前は何?」
「北咲冬貴(キタサキ フユキ)だよ」
「ありがと」
そう言うと十夜は、放送スイッチをONにした。
「迷子センターからのお知らせです。北咲冬貴くんをお預かりしています、この名前に聞き覚えがあるお父様、お母様は至急迷子センターへお迎えに来て下さい」
十夜は2度繰り返し言うと放送スイッチをOFFにした。
「これでもう少しで来ると思うから待っててね」
「うん! 十夜兄ちゃん、ありがとう」
泣きじゃくっていた冬貴は笑顔になる。表情がころころと変わるので、子供は面白い。
「あ、プリッツ食べる?」
十夜はさっきおばちゃんが置いていったプリッツを冬貴に差し出した。
「食べるっ!」
冬貴はそう言うとプリッツを食べる。十夜はその間、財布の中のレシートを正方形にして鶴を折ったり、コインをくるくる回したりしていた。
「ありがと! おいしかったよ!」
「どう致しまして」
「十夜兄ちゃん、何してるの?」
「鶴さん折ってるんだよ。いる?」
「いるー」
冬貴がそう言ったので十夜は鶴を差し出す。